【ジャズダンス部門】「踊ることの意味を、もう一度見つけた」

― ジャズダンス部門からNYへ。ある留学生の歩み
今日は、ジャズダンス部門に出場された生徒さんが、フェスティバルをきっかけにニューヨークで2年間学びを深められたご報告をいただきましたので、その歩みをご紹介できればと思います
クラシックだけでは届かない舞台がある
日本国際バレエフェスティバルでは、クラシックバレエに加え、ジャズダンス、コンテンポラリーダンス、キャラクターダンスの各ジャンルにもソロ・アンサンブル部門があります。
ジャズダンス部門はバレエの要素がありながら、ジャズやポップスなどの曲を使い
「音やリズムを感じ、観客に届ける力」
「演じるように踊る力」
「伝えたいメッセージを表現する力」
が自然と育まれていく部門です。
「クラシックに加えて何か挑戦させたい」
そんな先生や保護者の方にこそ、ぜひ知っていただきたい部門です。



NYの学びで得たものは、舞台力と人間力
NYの名門校のCertificate Programを修了された卒業生の声をご紹介します。
「最初はパンデミックでほとんどの授業がオンライン。だけど2年目からは対面になり、“今を生きるような日々”が始まりました。」
彼女が在籍していたのは、Peridance Centerのプログラム。
踊りだけではなく、
- ダンスヒストリー
- 解剖学
- 批評や発声
など、ダンサーとしての知識も学び、自分の意見を持ち、発言する力を身につけたそうです。
彼女の言葉より(抜粋)
「最初の授業で“ダンサーとして誰にも負けない自分の長所を3つ発表しなさい”という課題をもらいました。私はその時答えることができませんでした。とても自分に自信が無かったからです。それからの2年、自分の中でこれだけは!!というこだわりと自信を見つけ創ろうと心に決め全てに全力で取り組んできました。」
「私のFirst languageは日本語ではなくmovementなんだと思いました。伝わらない時に使うジェスチャーもそうですが、もしもらえた注意が理解できないときは動く!踊る!何パターンもやる!人よりも時間はかかりましたが、不可能は絶対ないと自分で自分自身に証明するきっかけにもなりました。」

NYスカラシップの魅力
日本国際バレエフェスティバルでは、ニューヨークの提携スタジオへの短期スカラシップを授与しています。Steps on Broadwayにも毎年留学生を輩出しています。
NYは、ジャズダンスの本場であり、
- ブロードウェイミュージカルの中心地
- 伝説的振付家のメソッドが継承される街
- 世界中から意欲あるダンサーが集まる舞台芸術の交差点
この環境で踊ることは、ダンサーとしてだけでなく「舞台に立つ人」としての人間力を育ててくれます。
最後に ― 先生方・保護者の皆さまへ
彼女はこう締めくくっています:
「この2年間は、私の人生の宝物です。
あの日、私の背中を押してくれた協会の皆さんに、心から感謝しています。」
フェスティバルは、単なる舞台経験ではありません。
子どもたちが自分自身と出会い、世界とつながるための“入り口”になりうるのです。

次は、あなたの生徒さんかもしれません
「この子にはもっと見せてほしい」「自由に踊ることで何かが開くかもしれない」
そんな風に感じられたときは、ぜひジャズダンス部門とNYスカラシップという選択肢を思い出してください。
先生と生徒さんにとっての、“次の一歩”となりますように。

