なぜ、毎年参加するダンサーは「強い」のか?〜スカラシップの先にある本当の評価〜

本記事は前回の続きです。

「毎年参加するダンサー」が強い理由
日本国際バレエフェスティバルでは、
毎年参加しているダンサーが、結果的に大きく成長していく
というケースを数多く見てきました。
中には、
「初年度で見違えるほど良くなった」
「非常に評価は高いが、年齢的に今回は見送り、次年度に」
といった判断がなされることも少なくありません。
これは決して珍しいことではなく、
世界の教育機関においてはごく自然な判断です。
「今回ダメだった=可能性がない」ではない
コンクールでは、
その一日、その一瞬の出来で順位やスカラシップが決まります。
しかし、教育機関や長期的な視点を持つ先生方は違います。
・一年でどれだけ成長したか
・前回から何が変わったか
・課題にどう向き合ってきたか
こうした「プロセス」を、きちんと見ています。
そのため、
「今回はまだ年齢的に早い」
「この先がとても楽しみだから、来年もう一度見たい」
という評価が出ることも多いのです。
それにもかかわらず、
「今回結果が出なかったから、もう挑戦しない」
と諦めてしまうのは、本当にもったいないことだと私たちは感じています。
日本国際バレエフェスティバルは「育てる場」
日本国際バレエフェスティバルは、
順位や一時的な結果を出すための場ではありません。
じっくりとダンサーを育てていくために、
先生方は、一人ひとりの成長を楽しみにしています。
「去年より明らかに変わった」
「身体の使い方が良くなった」
「理解力が上がっている」
そうした変化を見つけることは、教育者にとって大きな喜びです。
継続することで「信頼」が積み重なる
毎年参加しているダンサーは、
単に顔を覚えられている、というだけではありません。
・継続して学ぶ姿勢
・簡単に諦めない心
・長期的に成長しようとする覚悟
こうした姿勢そのものが、信頼につながっていきます。
これは、将来長期留学をする際、
海外の学校で学び続ける際にも、非常に重要な力です。
「今年の結果」より「数年後の姿」を
私たちは、
「今年スカラシップを取れるかどうか」
よりも、
「数年後、どんなダンサーになっているか」
を大切にしています。
一度の結果で判断せず、
挑戦を続けること。
その積み重ねが、
本当に必要なタイミングで、次の扉を開いてくれることを、
私たちは何度も目の当たりにしてきました。
おわりに
今回の結果だけで、すべてを決めてしまわないでください。
見ている先生方は、
その先の成長を、きちんと見ています。
続けること。
学び続けること。
それ自体が、すでに大きな力なのです。
