2026年8月3日〜15日に日本国際バレエフェスティバル開催

世界の名門校が求める「ダンサーの条件」とは?〜スカラシップ獲得者が共通して持っていた資質〜

目次

はじめに

「スカラシップを取りたい」
「海外で学びたい」

そう願う若いダンサーや保護者の方から、
私たちは長年にわたり、数多くのご相談を受けてきました。

まず最初にお伝えしたいのは、私たちは日本におけるバレエ教育環境を、
より良いものにしていきたいと考えて活動しているということです。

現状、日本国内には、国立バレエ団附属校のような一貫した教育機関が十分に整っているとは言い難く
より専門的で体系的なバレエ教育を求めた場合、海外に目を向けざるを得ないのが実情です。

そのため私たちは、
海外の国立バレエ団附属校や教育環境の整った学校で学ぶ機会をつくり、
安心して渡航できるようサポートしたい、
その一心で活動しています。

留学斡旋をビジネスとして行いたいわけではありません。
私たちは業者ではなく、
当協会の国際部は、
実際に留学を経験してきたダンサーたちが中心となり、
皆さまのサポートにあたっています。


では、ここから本題に入ります。

多くの方がまず気にされるのは、やはり技術面です。

・どれだけ足が上がるか
・回転数
・ジャンプの高さ

特にコンクールに向けて、これらに重点を置いて練習されている方も多いと思います。

しかし、実際に世界の名門校やカンパニー付属校の審査で見られているものは、それだけではありません。

日本国際バレエフェスティバルでは、
順位を競うことよりも
「世界に通用するダンサーを育てる視点」
を大切にし、6日間にわたるワークショップを10年以上継続して行ってきました。

この記事では、実際にスカラシップを獲得していったダンサーたちに共通していた資質と、
名門校の審査員が重視しているポイントについてお伝えします。

名門校の審査員は「完成度」より「伸びしろ」を見ている

ジョン・クランコ・スクール、ABT、ヨーロッパの国立バレエ学校など、
世界の教育機関に共通しているのは、
「今どれだけ上手か」よりも
「この先、どこまで伸びる可能性があるか」
を見ているという点です。

そのため、完璧に踊ろうとすること以上に、

・理解力
・注意をどのように受け取るか
・修正しようとする姿勢があるか

といった点が、実は非常に重視されています。

技術以前に見られている「3つのポイント」

① 身体条件と自己管理

体型や骨格は、残念ながら無視できない要素です。
ただし重要なのは「今の完成形」ではありません。

・年齢に対して無理のない身体か
・成長を妨げる癖がないか
・正しい方向でトレーニングができているか

こうした点が見られています。

② 音楽性と感受性

音を「数える」踊りではなく、音楽を聴き、反応できるか。
これは幼い段階から差が出やすい部分でもあります。

国立のバレエ学校では、ピアノや歌など、音楽の授業にも力を入れています。
ぜひ日本の皆さまにも、バレエだけでなく、
ピアノなどの音楽教育にも目を向けていただき、
音楽性を大切に育ててほしいと思います。

③ 学び取る姿勢(Attitude)

最も評価が高いのは、
「失敗を恐れず、積極的に吸収しようとするダンサー」です。

完璧にこなす子よりも、注意を受けた瞬間に変わろうとする姿勢。
そこに、教育者としての可能性を感じる審査員は少なくありません。

スカラシップを獲得したダンサーたちに共通していたこと

これまでにスカラシップを得たダンサーたちを振り返ると、いくつかの共通点があります。

・先生の問いかけに対する反応が良い
・自分の課題を理解しようとする
・すぐ結果が出なくても、毎年参加し続ける
・指導者や環境への感謝を忘れない
・表情が明るく、自然な笑顔がある

これらは、テクニック以上に、長期留学やプロの現場で必要とされる力です。

日本国際バレエフェスティバルが大切にしている視点

私たちのフェスティバルは、
「今、一番上手な子を決める場」ではありません。

将来、海外で学び、踊り続けていくための
「入口」と「出会い」
をつくる場です。

だからこそ、順位よりも
「学び」と「経験」
を大切にしています。

おわりに

スカラシップはゴールではありません。
学ぶための「チャンス」です。

そのチャンスを掴むために、今、何を積み重ねるべきなのか。
このブログが、その指針のひとつになれば幸いです

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